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2013年11月21日木曜日

「寄生獣」祝・映画化

人気漫画「寄生獣」が実写映画化!テレビアニメプロジェクトも始動

Movie Walker 11月20日(水)13時32分配信
1990年から95年まで「月刊アフタヌーン」で連載され、今なお高い人気を誇る岩明均の漫画「寄生獣」が、『ヒミズ』(12)の染谷将太主演で実写映画化。2014年1月から撮影スタートし、2部作で製作されることがわかった。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131120-00000012-mvwalk-movi


実写化される日が来るとは想像していなかった。見に行くかどうかは分からないけど、わくわくします。


昔、雑誌の懸賞で当てたミギーのフィギュアです。

2013年11月17日日曜日

トレンド日米表現辞典第4版の研究9

p.285 利回り yield
「国債などの債券の場合は表面利子に対する証券価格の割合をさす」とあるが、逆である。「価格に対する利子等の割合」が正しい。前の版の「利回り」の項目には説明がなかったが、誤った説明なら無い方がましだ。

p.287 国債先物 government bond futures
「表面利率6%の10年物国債」としか書いていないが、「を取引対象とする先物商品」などといった説明が続かないと意味が通らない。国債は発行のたびに表面金利などが変化し、これを基にそのつど先物を作ると価格に継続性がなくなるため、表面利率6%の10年債など架空の債券が取引対象として設定されている。

p.287 超長期国債 20-year/30-year government bond
前の版が「超長期国債」の訳語を「20-year government bond」としていたため(それもどうかと思うが)、改訂に当たり新規に発行開始となった30年債を継ぎ足したのだろう。しかし2000年から2008年にかけて発行された15年変動利付国債が抜けているし、現在では40年債も発行されている。海外では100年債が検討対象となり、過去には償還期限のない永久債が発行された例もある。

訳語を superlong government bond などとし「償還までの期間が10年を超える国債」と定義を与えれば、何年債が出ようと関係ない。

p.287 物価連動国債 indexed government bond
inflation-indexed government bond あるいは inflation-linked government bond が正しい。

p.287 電力債 electric power bond
前の版では正しく「electric power company bond」としていたものを、わざわざ間違った言い方に書き直している。

トレンド日米表現辞典第4版の研究8

P.272 総会屋
greenmailer を「村上ファンドの村上世彰元代表等が行ったとされる違法すれすれの行為」としているが、説明になっていない。固有名詞を挙げる前に「企業の株式を、高値で買い取らせることを目的に買い集める敵対的買収を行う者」など端的な定義を示すべき。

p.272 社員持ち株制度 employee ownership program; EOP
間違いではないが、stockを入れてemployee stock ownership program (ESOP)とするのが普通。programの代わりにplanもよく使われる。

p.283 指値 limited order
普通は limit order という。

p.283 成り行き注文 discretionary order; market order;...
discretionary order は一任(取引契約に基づく)売買注文を指す。

Barron's Dictionary of Finance and Investment Terms (Fourth Edition 1995)での定義は以下の通り。
・discretionary order: order to buy a particular stock, bond, or commodity that lets the broker decide when to execute the trade and at what price.
・market order: order to buy or sell a security at the best available price.

p.284 順張り tide-following dealing
普通は tide ではなく trend を使う。

2013年11月16日土曜日

からたちの小径

先日、島倉千代子さんの告別式の様子をテレビで拝見したところ、亡くなる3日前に自宅で収録した「からたちの小径」という曲が流された。

いつもの軽やかな声ではあったが、か細くてビブラートがやさしく、かえって情感が強くこもっているように感じられ、胸が熱くなった。人生最後のレコーディングと覚悟の上である。何を想いながら歌ったのだろう。肉声の力を思い知らされる歌声だった。

肉声と言えば、田中好子さんが2011年4月に亡くなったすぐ後に公開された音声メッセージも忘れ難い。「私も一生懸命病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。でもその時は必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。」という一節を含んだメッセージである。

この2人ほど見事にはできなくても、死に際し、私もきちんと人生を総括することができるだろうか。せめて身近な者には何らかの形でメッセージを残したいものだ。

改めてお2人のご冥福をお祈りします。

2013年11月13日水曜日

本日の引用:Embracing Defeat John Dower著

「In these circumstances, it was not surprising that a pervasive victim consciousness took root, leading many Japanese to perceive themselves as the greatest sufferers from the recent war. The misery on hand was far more immediate and palpable than accounts of the devastation that the imperial forces had wrecked on strangers in remote lands.」W.W.Norton社 P.119

敗戦直後の苦難の中、国民の間に被害者意識が蔓延する余り、旧日本軍による国外での蛮行に関心が高まらなかったというのは、きっとその通りなのだろう。よそから指摘されると腹が立つけど。

まだ半分も読んでいないが、全体的にフェアな記述が多い。進駐軍と慰安婦・売春婦の関係に象徴的に表れる、占領下における日米間の貧富の差や主従関係に対する国民の複雑な感情も丁寧にすくい取っている。

支配者と被支配者の関係にまつわる性的な含意を説明する以下の文も示唆的で印象深い。

「The enemy was transformed with startling suddeness from a bestial people fit to be annihilated into receptive exotics to be handled and enjoyed. That enjoyment was palpable--the panpan personified this. Japan--only yesterday a menancing, masculine threat--has been transformed, only in the blink of of an eye, into a compliant, feminine body on which the white victors could impose their will.」P.138

東日本大震災以降、日本人がどういう人々なのか、外国からどのように見られているのかが気になり、本書もそうした興味の下で読み始めた。その他に印象に残っているのは渡辺京二氏の「逝きし世の面影」(平凡社ライブラリー)で、江戸時代に頂点を迎えた日本「文明」が失われていく様を明治期前後に訪日した外国人の手記を基に記した本だ。

「逝きし世の面影」についてはまた触れることがあるかもしれない。今後も同様のテーマの本を読んでいきたい。

2013年9月25日水曜日

読書ノート:インド仏教思想史 三枝充悳著

レグルス文庫。大学生の時に一般教養の教科書として新刊で購入。仏教思想の変遷を概観。

先に紹介した「『痴呆老人』は何を見ているか」で仏教用語が出てきたことに刺激を受け、一部しか読んでいなかった本書を引っ張り出し、この度全部読んでみた。しかし固有名詞が頭に入らず、消化不良。宗派や経典も多様で全体像がつかみきれなかった。

そのため印象に残ったのは、インドもギリシアと同様、発達した豊かな社会の中で様々な議論が繰り返されることによって深遠な思想が生まれてきたというような、背景説明みたいなことぐらいだった。

他に目についたのは、全体的に抑えた筆致の中で際立って見える、一部の密教を評した激しい言葉だ。著者の信念を表しているのだろう。

「(宗教は)必ずいったんなんらかの形において否定を通過し、大いなる否定があって、そのうえに肯定を迎えるのでなければならぬ。それを経過することなしに、たんに現実をそのままに、本能の説くまま、欲望の奔るまま、行動している姿は、宗教として堕落したものといわなければならない。」P.236

しかし実際は、多くの宗教が世俗化という形で「堕落」の方向に向かい、それに反発して原点回帰の運動が発生する。本能や欲望を全肯定するほど極端な所まで堕落するとは限らないが、「世俗」⇔「原点」の往復運動を繰り返していくのが宗教の普通の姿ではないだろうか。布教のためには民衆に歩み寄っていく必要があるだろうし、世俗に通じるものがなければ多くの人を引き付けることは難しそうだ。

宗教上の真理を追究していくことは尊いが、世俗化が進んだ宗教に尊さがないわけではないと私は思う。東日本大震災以降、特に強く感じるのだが、宗教は神のためではなく人のために存在し、人がいるからこそ宗教に意義があるのではないだろうか。知り合いの神官は震災以降、毎日被災者のための祈りを欠かさないと言っていた。大変尊い姿勢で感銘を受けたが、こうした姿勢は多くの人の目に触れてこそ、知られてこそ意義が深くなると思う。

仏教の内容についてはあいかわらずよく分からないままなので、今度「つぎはぎ仏教入門」呉智英著(筑摩書房)、「知的唯仏論」宮崎哲弥、呉智英共著(サンガ社)などを読んで足がかりを作りたいと思っている。

2013年9月7日土曜日

読みたい本リスト

「非常民の民俗文化」 赤松啓介著 ちくま学芸文庫
「脳に刻まれたモラルの起源」 金井良太著 岩波科学ライブラリー
「大栗先生の超弦理論入門」  大栗博司著 講談社ブルーバックス
「言語学の教室」 西村義樹著 中公新書
「現代オカルトの根源」 大田俊寛 ちくま新書
「群れは意識を持つ」 郡司ペギオ著 PHPサイエンスワールド新書
「なめらかな社会とその敵」 鈴木健著 勁草書房
「世界文明史の試み」 山崎正和著 中央公論新社
「真珠湾収容所の捕虜たち」 オーテスケーリ著 ちくま学芸文庫
「情報覇権と帝国日本I」 有山輝雄著 吉川弘文館
「万葉秀歌」上下巻 斎藤茂吉著 岩波新書
「人間はどこまで耐えられるのか」 F.アッシュクロフト 河出文庫
「日本の動物観」 石田おさむ著 東京大学出版会
「卒業式の歴史学」 有本真紀著 講談社選書メチエ
「完全なるチェス」 フランクブレイディー著 文芸春秋
「ブレイクブレイド」 吉永裕ノ介著 ほるぷ出版