「決まり事や制約を課せられても、表出してくるのが本当の才能。ルーニー(イングランド)を見て下さい。あの能力の持ち主がすごくタスクもこなす。縛られて消える才能なら、それまでの才能」(朝刊30面「逸材 いざブラジルへ」)
ワールドカップ日本代表に選ばれた柿谷曜一朗選手をどのように活用すべきかについて、彼の期限付き移籍を受け入れた徳島ヴォルティスの元監督、美濃部直彦氏がコメントした際の言葉。
私は一介のサラリーマンだが、職場はやらなければいけないことの連鎖で、自分のやりたいことを実現できる機会などごく限られている。そのような「制約」があっても自分の価値観に根ざした何かを「表出」できるよう心がけたい。そのように思わせる、よい言葉だと思う。
柿谷選手のように才能を目立った形で表出させることは、多くの人間にとっては難しいかもしれない。しかし目立たないものであっても「制約」に負けず表れてくる才能は、多かれ少なかれ誰にでもあるのではないだろうか。日々の雑事にかまけて見失いがちだが、しっかりと目をこらし、周りに表出してくる才能にも気づけるよう心がけようと思う。
ちなみに日経は、意外と経済以外の分野で読み応えのある記事が多い。昨今話題になっている理研での研究不正についても、電子版の連載で深い洞察があった。
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO70875170Y4A500C1000004/
タイムラグがあってもよいので、このようなよい記事はぜひ紙媒体にも載せて欲しいと、長年の紙読者は思うのであった。
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2014年5月17日土曜日
2014年4月16日水曜日
トレンド日米表現辞典第4版の研究13
p.179 消費支出 consumer spending [consumption]
ちなみに総務省は consumption expenditures としている。
消費支出とは「いわゆる生活費のことであり、日常の生活を営むに当たり必要な商品やサービスを購入して実際に支払った金額」で、それに対して「税金や社会保険料など原則として世帯の自由にならない支出」を非消費支出という。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/kaisetsu.htm#p1
旧版と例文を比較してみる。
<第3版>
「1996年の月平均実質消費支出は32万8,848円で、前年比0.1%減と4年続けてマイナスとなった。
The average consumer spending of Japanese households fell inflation-adjusted 0.1% year on year to ¥328,848 in 1996 for the fourth consecutive year of decline.」
<第4版>
「総務省によると、2005年12月の実質消費支出(全世帯)は34万6,230円で、実質で前年同月比0.8%増となり、05年10月以来2か月ぶりのプラスとなった。
According to the Ministry of Internal Affairs and Communications, the average monthly consumer spending of all Japanese households rose inflated-adjusted 0.8% year-on-year to ¥346,230 in December 2005, marking the first growth in two months since October of the same year.」
第4版の日本語の文は冗長。「実質消費支出」と「実質で前年同月比」で2回「実質」という語が使われているので、どちらかを削除する必要がある。また「2か月ぶりのプラス」の前の「~以来」は示すまでもないので不要。例えば「41か月ぶり」みたいに結構昔のことなら「~月以来」と書いてもそれなりに意味があるけど。
英語の方に移る。第4版では、前の版で抜けていた「monthly」を「average」の後に挿入したのはよい。しかし「全世帯」を「all Japanese households」とすると文字通り日本にある全ての世帯という意味になってしまう。この統計(家計調査という)の示す「全世帯」は勤労者世帯とそれ以外の世帯を合わせたもの。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/kaisetsu.htm#p5
また「実質」を「inflated-adjusted」としているが、前の版で正しく「inflation-adjusted」と書いてあったものをわざわざ間違えて書き直している(ちなみに数字の直前に置かれるinflation-adjustedの前には不定冠詞を入れる必要がある)。「year on year」も副詞句として使う場合はハイフンは要らないのに、わざわざ間違えて書き直している。
*4月18日追記:例文の主語「spending」の後の前置詞は at か by が適切。また2005年は全体的に物価が下がっていたので「inflation-adjusted(インフレ調整後)」とするより「price-adjusted(物価調整後)」とする方がよい。「実質」という意味の「real」を用いてもいい。
ちなみに総務省は consumption expenditures としている。
消費支出とは「いわゆる生活費のことであり、日常の生活を営むに当たり必要な商品やサービスを購入して実際に支払った金額」で、それに対して「税金や社会保険料など原則として世帯の自由にならない支出」を非消費支出という。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/kaisetsu.htm#p1
旧版と例文を比較してみる。
<第3版>
「1996年の月平均実質消費支出は32万8,848円で、前年比0.1%減と4年続けてマイナスとなった。
The average consumer spending of Japanese households fell inflation-adjusted 0.1% year on year to ¥328,848 in 1996 for the fourth consecutive year of decline.」
<第4版>
「総務省によると、2005年12月の実質消費支出(全世帯)は34万6,230円で、実質で前年同月比0.8%増となり、05年10月以来2か月ぶりのプラスとなった。
According to the Ministry of Internal Affairs and Communications, the average monthly consumer spending of all Japanese households rose inflated-adjusted 0.8% year-on-year to ¥346,230 in December 2005, marking the first growth in two months since October of the same year.」
第4版の日本語の文は冗長。「実質消費支出」と「実質で前年同月比」で2回「実質」という語が使われているので、どちらかを削除する必要がある。また「2か月ぶりのプラス」の前の「~以来」は示すまでもないので不要。例えば「41か月ぶり」みたいに結構昔のことなら「~月以来」と書いてもそれなりに意味があるけど。
英語の方に移る。第4版では、前の版で抜けていた「monthly」を「average」の後に挿入したのはよい。しかし「全世帯」を「all Japanese households」とすると文字通り日本にある全ての世帯という意味になってしまう。この統計(家計調査という)の示す「全世帯」は勤労者世帯とそれ以外の世帯を合わせたもの。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/kaisetsu.htm#p5
また「実質」を「inflated-adjusted」としているが、前の版で正しく「inflation-adjusted」と書いてあったものをわざわざ間違えて書き直している(ちなみに数字の直前に置かれるinflation-adjustedの前には不定冠詞を入れる必要がある)。「year on year」も副詞句として使う場合はハイフンは要らないのに、わざわざ間違えて書き直している。
*4月18日追記:例文の主語「spending」の後の前置詞は at か by が適切。また2005年は全体的に物価が下がっていたので「inflation-adjusted(インフレ調整後)」とするより「price-adjusted(物価調整後)」とする方がよい。「実質」という意味の「real」を用いてもいい。
トレンド日米表現辞典第4版の研究12
p.244 公的資金の返済 repayment of capital injection
前回見落としていたが、見出しの英訳は「repayment of public funds」などとすべき。「repayment for capital injection(資本注入のお礼)」ならまだ理解可能。もちろん変だけど。
また例文では「inject public funds to ~」という構造の文を示しているが、前置詞はintoが正しい。
p.245 長期信用銀行 long-term credit bank
「日本興業銀行は2002年、みずほ銀行に統合された」とあるが、正しくはみずほコーポレート銀行。法手続き的には興銀が富士銀行に吸収された形になるが、本店も基幹システムも興銀のものを引き継いだので、興銀を母体にみずほコーポレート銀行が設立されたという方が実情に近い。昨年7月にみずほ銀行と合併し名前から「コーポレート」が外れたが、本店となったのは旧興銀本店だった。来月、旧富士銀本店跡地を再開発したビルに本店を移転する予定。
p.245 信託銀行 trust bank; trust and banking company
「2006年6月現在では、中央三井信託銀行、三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行の3行しかない」とあるが、住友信託を忘れている。日本長期信用銀行が潰れそうな1998年、実質救済目的の経営統合を発表したり(後に破談)、2004年にUFJ信託との合併の合意が破棄され、三菱東京フィナンシャルグループと法廷闘争になったりと、話題に事欠かなかった。この項目の著者はニュースを見ていなかったのだろうか。以下の本でも読んで当時の雰囲気を思い出したらよい。
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14991
また、当時の正確な数は知らないが、外資系を含めると信託銀行はもっとたくさんあったはずだ。さらに信託併営だった大和銀行の流れを汲むりそな銀行も、信託銀行の免許を持っている。
前回見落としていたが、見出しの英訳は「repayment of public funds」などとすべき。「repayment for capital injection(資本注入のお礼)」ならまだ理解可能。もちろん変だけど。
また例文では「inject public funds to ~」という構造の文を示しているが、前置詞はintoが正しい。
p.245 長期信用銀行 long-term credit bank
「日本興業銀行は2002年、みずほ銀行に統合された」とあるが、正しくはみずほコーポレート銀行。法手続き的には興銀が富士銀行に吸収された形になるが、本店も基幹システムも興銀のものを引き継いだので、興銀を母体にみずほコーポレート銀行が設立されたという方が実情に近い。昨年7月にみずほ銀行と合併し名前から「コーポレート」が外れたが、本店となったのは旧興銀本店だった。来月、旧富士銀本店跡地を再開発したビルに本店を移転する予定。
p.245 信託銀行 trust bank; trust and banking company
「2006年6月現在では、中央三井信託銀行、三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行の3行しかない」とあるが、住友信託を忘れている。日本長期信用銀行が潰れそうな1998年、実質救済目的の経営統合を発表したり(後に破談)、2004年にUFJ信託との合併の合意が破棄され、三菱東京フィナンシャルグループと法廷闘争になったりと、話題に事欠かなかった。この項目の著者はニュースを見ていなかったのだろうか。以下の本でも読んで当時の雰囲気を思い出したらよい。
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14991
また、当時の正確な数は知らないが、外資系を含めると信託銀行はもっとたくさんあったはずだ。さらに信託併営だった大和銀行の流れを汲むりそな銀行も、信託銀行の免許を持っている。
2014年4月11日金曜日
トレンド日米表現辞典第4版の研究11
p.242 ビッグバン、金融大改革
囲み記事の中で、宇宙のビッグバンのことを「水素原子の大爆発」と説明しているが、違うのではないだろうか。普通は「超高温・超高密度の火の玉の爆発的膨張」などと記述され、原子が発生しうる以前の状態を言うと思うのだが…。以下は国立科学博物館による説明のリンク。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/theory/theory02.html
*7月24日追記:この囲み記事は第4版で大幅に書き換えられていますが、「水素原子の大爆発」のくだりは前の版から引き継いだもので、第4版固有の問題ではありませんでした。
p.243 日本銀行[日銀]政策委員会
審議委員のことを「councilor」としているが、正しくは「member of the Policy Board」。「councilor」だと間違っているだけでなく、「参与(counsellor)」と紛らわしいので要注意。参与は財界の重鎮など外部の人間が務め、政策委員会の諮問に応じたり、独自に意見を述べたりする。以下のリンクは主要な役職の日英対訳。
http://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/outline/a09.htm/
p.244 公的資金の返済
りそなホールディングスを「Risona Holdings Co.」としているが、正しくは「Resona Holdings Inc.」。
「りそな」はラテン語で「resona=共鳴する、響きわたる」という意味で、顧客と共に響き合い、絆を深めたいとの思いで決めた名前だそうだ。
http://www.resona-gr.co.jp/holdings/news/hd/pdf/140412_1a.pdf
囲み記事の中で、宇宙のビッグバンのことを「水素原子の大爆発」と説明しているが、違うのではないだろうか。普通は「超高温・超高密度の火の玉の爆発的膨張」などと記述され、原子が発生しうる以前の状態を言うと思うのだが…。以下は国立科学博物館による説明のリンク。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/theory/theory02.html
*7月24日追記:この囲み記事は第4版で大幅に書き換えられていますが、「水素原子の大爆発」のくだりは前の版から引き継いだもので、第4版固有の問題ではありませんでした。
p.243 日本銀行[日銀]政策委員会
審議委員のことを「councilor」としているが、正しくは「member of the Policy Board」。「councilor」だと間違っているだけでなく、「参与(counsellor)」と紛らわしいので要注意。参与は財界の重鎮など外部の人間が務め、政策委員会の諮問に応じたり、独自に意見を述べたりする。以下のリンクは主要な役職の日英対訳。
http://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/outline/a09.htm/
p.244 公的資金の返済
りそなホールディングスを「Risona Holdings Co.」としているが、正しくは「Resona Holdings Inc.」。
「りそな」はラテン語で「resona=共鳴する、響きわたる」という意味で、顧客と共に響き合い、絆を深めたいとの思いで決めた名前だそうだ。
http://www.resona-gr.co.jp/holdings/news/hd/pdf/140412_1a.pdf
2014年2月28日金曜日
読書ノート:竹取物語 岩波文庫
家族が新刊で買った物を拝借。言わずと知れた「物語の出で来はじめの祖」(By 紫式部)。9世紀末頃に成立したとされる。
スタジオジブリがかぐや姫のアニメ映画を公開したことに刺激を受け、初めて全編通して読んでみた。映画ではかぐや姫が犯したという罪は何か、ということに焦点を当てているそうだが、竹取物語の中では、月の王らしき人の言葉としてやや唐突に「かぐや姫は罪つくり給へりければ(p.53)」一時的に地上に降ろされたとあるのみで、罪の詳細が書いてあるわけではない。
京都書房の「新修国語総覧三訂版」によると、竹取物語はさまざまな民話や伝説を組み合わせてできたもののようで、仏教や神仙思想の影響を受けているそうだ。素人考えではあるが、この「罪」(「昔の契り(p.47)」とも記されている)は、求婚する貴公子にかぐや姫が要求したエキゾチックな宝物と同様、物語に味付けすべく導入された小道具程度のものではないかと感じられた。記述もあっさりしているし。昔は今みたいに細かいことまで突っ込んで書いたりしないので、あっさり書いてあるからといって重要度が低いともかぎらないだろうけど。
心理描写もごく表面的な記述しかなく、近現代の物語に慣れた目で見ると物足りないぐらいだ。話は飛ぶが、Julian Jaynes という心理学の教授が「神々の沈黙」(紀伊国屋書店)の中で、bicameral mind (二分心)という仮説を提示している。曰く、内観を可能とする主観的な意識は言語より後に発生し、発生以前の人間の精神構造は、右脳に由来する「神の声」とそれに一方的に従う「人間(左脳)」の2つに分かれていたというものである(統合失調症患者が幻覚や幻聴にコントロールされるように)。
ギリシアの叙事詩イーリアスの頃までその二分心の形跡は見られ、登場人物があたかも自分の意思がないかのように神々の思いのままに行動するのはそのせいだという。言語や社会の発達に伴い二分心はなくなり、意識が発生したそうだ。イーリアスの成立は紀元前8世紀といわれ、竹取物語はイーリアスと現代の中間地点よりやや現代寄りである。そう考えると心理描写があっさりしているのも、まあそんなものかという気になってくる。
竹取物語には言葉遊びがたくさんあって楽しい。いまさら気づいたのだが、掛け言葉って要するに駄洒落のことなのね。高校生ぐらいの時に気がつけばよかった。
では本文から駄洒落を一つ。かぐや姫の求めで右大臣安倍氏が持参した火鼠の皮衣が、偽物だと露見したことについて、「安倍」と「敢え」を掛け「と(遂)げなきものをば『あえなし』と言ひける(p.28)」。注釈によると「かぐや姫の家に、あべはいない」という意味も掛かっているとか。
スタジオジブリがかぐや姫のアニメ映画を公開したことに刺激を受け、初めて全編通して読んでみた。映画ではかぐや姫が犯したという罪は何か、ということに焦点を当てているそうだが、竹取物語の中では、月の王らしき人の言葉としてやや唐突に「かぐや姫は罪つくり給へりければ(p.53)」一時的に地上に降ろされたとあるのみで、罪の詳細が書いてあるわけではない。
京都書房の「新修国語総覧三訂版」によると、竹取物語はさまざまな民話や伝説を組み合わせてできたもののようで、仏教や神仙思想の影響を受けているそうだ。素人考えではあるが、この「罪」(「昔の契り(p.47)」とも記されている)は、求婚する貴公子にかぐや姫が要求したエキゾチックな宝物と同様、物語に味付けすべく導入された小道具程度のものではないかと感じられた。記述もあっさりしているし。昔は今みたいに細かいことまで突っ込んで書いたりしないので、あっさり書いてあるからといって重要度が低いともかぎらないだろうけど。
心理描写もごく表面的な記述しかなく、近現代の物語に慣れた目で見ると物足りないぐらいだ。話は飛ぶが、Julian Jaynes という心理学の教授が「神々の沈黙」(紀伊国屋書店)の中で、bicameral mind (二分心)という仮説を提示している。曰く、内観を可能とする主観的な意識は言語より後に発生し、発生以前の人間の精神構造は、右脳に由来する「神の声」とそれに一方的に従う「人間(左脳)」の2つに分かれていたというものである(統合失調症患者が幻覚や幻聴にコントロールされるように)。
ギリシアの叙事詩イーリアスの頃までその二分心の形跡は見られ、登場人物があたかも自分の意思がないかのように神々の思いのままに行動するのはそのせいだという。言語や社会の発達に伴い二分心はなくなり、意識が発生したそうだ。イーリアスの成立は紀元前8世紀といわれ、竹取物語はイーリアスと現代の中間地点よりやや現代寄りである。そう考えると心理描写があっさりしているのも、まあそんなものかという気になってくる。
竹取物語には言葉遊びがたくさんあって楽しい。いまさら気づいたのだが、掛け言葉って要するに駄洒落のことなのね。高校生ぐらいの時に気がつけばよかった。
では本文から駄洒落を一つ。かぐや姫の求めで右大臣安倍氏が持参した火鼠の皮衣が、偽物だと露見したことについて、「安倍」と「敢え」を掛け「と(遂)げなきものをば『あえなし』と言ひける(p.28)」。注釈によると「かぐや姫の家に、あべはいない」という意味も掛かっているとか。
2014年2月14日金曜日
成金は右傾化するのか
人は金を得ると右傾化し、差別的になるという結論の調査があった (「Money makes people right-wing and inegalitarian 」Andrew J Oswald, Nattavudh Powdthavee共著)。宝くじに当たった人を調べると…
当選金額が高ければ高いほど右傾化の傾向が強まり、社会内部の富の分配について現状を追認する傾向が強くなるという。
これは現状を評価する際に、自分の都合のいいように解釈しようとする心の働きだろうか。物事がうまくいった場合には、自分の努力の結果だと考えがちなのに、逆にうまくいかなかった場合には、自分のせいでなく運が悪かったせいにしてしまう、みたいな。
金持ちと右傾化に相関性が高いとすると、ネット右翼をどういう人たちと考えればいいのか、わからなくなってくるような…
In our data set, many hundreds of individuals serendipitously receive significant lottery windfalls. We find that the larger is their lottery win, the greater is that person’s subsequent tendency, after controlling for other influences, to switch their political views from left to right. We also provide evidence that lottery winners are more sympathetic to the belief that ordinary people ‘already get a fair share of society’s wealth’.http://www.voxeu.org/article/money-makes-people-right-wing-and-inegalitarian
当選金額が高ければ高いほど右傾化の傾向が強まり、社会内部の富の分配について現状を追認する傾向が強くなるという。
これは現状を評価する際に、自分の都合のいいように解釈しようとする心の働きだろうか。物事がうまくいった場合には、自分の努力の結果だと考えがちなのに、逆にうまくいかなかった場合には、自分のせいでなく運が悪かったせいにしてしまう、みたいな。
金持ちと右傾化に相関性が高いとすると、ネット右翼をどういう人たちと考えればいいのか、わからなくなってくるような…
2013年11月26日火曜日
トレンド日米表現辞典第4版の研究10
p.238 プライベートバンキング PB private banking
前の版にはない、次のような例文が追加された。
「プライベートバンキングは一般には1億円以上の資産のある富裕層が対象とされる。Private banking is said to be targeting for those wealthy people whose assets total more than 100 million yen.」
target は「~をターゲットとする」の意味では「target ~」か「is targeted at ~」という形で用いる。
参考までに研究社の英和活用大辞典(1995年)を見ると「targeted for」の例が載っているが、この for は「~のため」という意味。
「This area has been targeted for development. この地域は開発の目標とされてきた。」
また「more than ~」は「~を越える」という意味。「1億円以上」は1億円を含むので意味が違う。その他細かい変更を加えて、例文を以下のように変えてはどうか。最近は1億もいらないらしいけど。
「プライベートバンキングは、通常金融資産を1億円以上保有する富裕層が対象となる。Private banking usually targets wealthy people with 100 million yen or more in financial assets.」
p.240 金融商品取引法(投資サービス法) Financial Products Transaction Law
正式な名称は「Financial Instruments and Exchange Act」である。
この版の出版のずいぶん前、2006年6月21日付の金融庁の英文発表資料に書いてある。
http://www.fsa.go.jp/en/policy/fiel/20060621.pdf
http://www.fsa.go.jp/en/news/2006.html
同法の全文英訳は以下のページにある。
http://www.japaneselawtranslation.go.jp/law/detail/?ft=2&re=01&dn=1&yo=%E9%87%91%E8%9E%8D%E5%95%86%E5%93%81&x=0&y=0&ky=&page=1
郵政公社を扱った時にも書いたが、独自の翻訳を正式の英文名称であるかのように表示するのはやめてもらいたい。
生徒にこの辞書を丸暗記させる通訳学校があるようだが、よく内容を確認もせずにこの版を丸暗記させたりしてはいけない。
前の版にはない、次のような例文が追加された。
「プライベートバンキングは一般には1億円以上の資産のある富裕層が対象とされる。Private banking is said to be targeting for those wealthy people whose assets total more than 100 million yen.」
target は「~をターゲットとする」の意味では「target ~」か「is targeted at ~」という形で用いる。
参考までに研究社の英和活用大辞典(1995年)を見ると「targeted for」の例が載っているが、この for は「~のため」という意味。
「This area has been targeted for development. この地域は開発の目標とされてきた。」
また「more than ~」は「~を越える」という意味。「1億円以上」は1億円を含むので意味が違う。その他細かい変更を加えて、例文を以下のように変えてはどうか。最近は1億もいらないらしいけど。
「プライベートバンキングは、通常金融資産を1億円以上保有する富裕層が対象となる。Private banking usually targets wealthy people with 100 million yen or more in financial assets.」
p.240 金融商品取引法(投資サービス法) Financial Products Transaction Law
正式な名称は「Financial Instruments and Exchange Act」である。
この版の出版のずいぶん前、2006年6月21日付の金融庁の英文発表資料に書いてある。
http://www.fsa.go.jp/en/policy/fiel/20060621.pdf
http://www.fsa.go.jp/en/news/2006.html
同法の全文英訳は以下のページにある。
http://www.japaneselawtranslation.go.jp/law/detail/?ft=2&re=01&dn=1&yo=%E9%87%91%E8%9E%8D%E5%95%86%E5%93%81&x=0&y=0&ky=&page=1
郵政公社を扱った時にも書いたが、独自の翻訳を正式の英文名称であるかのように表示するのはやめてもらいたい。
生徒にこの辞書を丸暗記させる通訳学校があるようだが、よく内容を確認もせずにこの版を丸暗記させたりしてはいけない。
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