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2014年5月17日土曜日

本日の引用:日本経済新聞 2014年5月16日

「決まり事や制約を課せられても、表出してくるのが本当の才能。ルーニー(イングランド)を見て下さい。あの能力の持ち主がすごくタスクもこなす。縛られて消える才能なら、それまでの才能」(朝刊30面「逸材 いざブラジルへ」)

ワールドカップ日本代表に選ばれた柿谷曜一朗選手をどのように活用すべきかについて、彼の期限付き移籍を受け入れた徳島ヴォルティスの元監督、美濃部直彦氏がコメントした際の言葉。

私は一介のサラリーマンだが、職場はやらなければいけないことの連鎖で、自分のやりたいことを実現できる機会などごく限られている。そのような「制約」があっても自分の価値観に根ざした何かを「表出」できるよう心がけたい。そのように思わせる、よい言葉だと思う。

柿谷選手のように才能を目立った形で表出させることは、多くの人間にとっては難しいかもしれない。しかし目立たないものであっても「制約」に負けず表れてくる才能は、多かれ少なかれ誰にでもあるのではないだろうか。日々の雑事にかまけて見失いがちだが、しっかりと目をこらし、周りに表出してくる才能にも気づけるよう心がけようと思う。

ちなみに日経は、意外と経済以外の分野で読み応えのある記事が多い。昨今話題になっている理研での研究不正についても、電子版の連載で深い洞察があった。
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO70875170Y4A500C1000004/

タイムラグがあってもよいので、このようなよい記事はぜひ紙媒体にも載せて欲しいと、長年の紙読者は思うのであった。