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2015年5月9日土曜日

「日本の歴史家を支持する声明」を支持します

国内外の日本研究者や歴史学者ら187人が5日に発表した「日本の歴史家を支持する声明」を支持します。

この声明は「敗北を抱きしめて」のジョン・ダワー米マサチューセッツ工科大名誉教授など、世界的に有名な学者が名を連ねたもので、米歴史協会の会報3月号に掲載された20人の学者による似たようなタイトルの声明とは異なり、バランスのとれた見解と建設的な提言を示している。以下、一部を引用する。

「今年は、日本政府が言葉と行動において、過去の植民地支配と戦時における侵略の問題に立ち向かい、その指導力を見せる絶好の機会です」
「『慰安婦』問題の中核には女性の権利と尊厳があり、その解決は日本、東アジア、そして世界における男女同権に向けた歴史的な一歩となることでしょう」

安倍首相のような思想信条の人が謝罪を明確にすれば、非常に効果的ではないだろうか。近隣諸国との歴史問題の解決に向けた大きな前進が期待できる。

参考記事
http://www.asahi.com/articles/ASH5723NQH57UHBI00D.html
日本語全文
http://www.asahi.com/articles/ASH575KGGH57UHBI01Y.html
英語全文
https://networks.h-net.org/system/files/contributed-files/japan-scholars-statement-2015.5.4-eng_0.pdf

米歴史協会の会報に掲載された声明
http://www.historians.org/publications-and-directories/perspectives-on-history/march-2015/letter-to-the-editor-japan
こちらの声明は、日本政府が米教科書出版社に対して慰安婦に関する記述を訂正するよう要求したことに反発して発表された。そのためか、客観性に欠けた記述に肩入れしたり、「右翼」などレッテル張りに利用される言葉を使用したり、とても学者が書いたとは思えないほど不用意な文章となっている。この20人の大半が「日本の歴史家を支持する声明」にも名を連ねているが、この人たちは一体何を考えているのか理解に苦しむ。