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2020年10月30日金曜日

本日の引用:毎日新聞2月9日朝刊

 「誰かが亡くなると、『もうこの世にはいない』と考える。ふつうは。でも、そうじゃない。ふり返れば、生きていた頃の彼らの顔つき、ことば、彼らとともにあったときの感情が蘇るはずです。彼らは『この世にいない』のではなく、わたしたちは『ふり返れば、いつでも彼らがいる世界』に生きているのです。彼らによって生み出されたわたしたちが、彼らのことを忘れぬ限り、彼らもまた、いつまでも死ぬことはないのだと思います。」

人生相談への作家・高橋源一郎氏による回答。

「ふり返れば、いつでも彼らがいる世界」。小学生の頃から新聞の人生相談はよく読んできたが、これほど心に残る言葉はなかった。なんて美しい言葉だろう。年を取ったせいだろうか?