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2015年2月7日土曜日

本日の引用:朝日新聞 若田部昌澄・早大教授インタビュー

「政府と一体と考えられる日銀が持っている国債260兆円は国のバランスシートから落とせる」電子版2015年2月5日09時17分
http://www.asahi.com/articles/ASH1V5GGDH1VULFA024.html

「国のバランスシートから落とせる」から何なんだろうか。そんなに簡単なことなら今すぐにやればいい。あるいは日銀引き受けが大量にあった大戦末期にでもやればよかったじゃないか。

日銀でこれほど大量の資産が毀損されることになると、バランスシートの反対側の負債も急激に減らないといけないことになる。日銀の負債の代表は銀行券と民間金融機関の当座預金である。一体どう帳尻をつけようというのか?
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2015/ac150131.htm/

同じ大学の原田泰教授も似たような珍説を出している。なお同氏は日銀の金融政策を決める審議委員に就任の方向だ。
「国債買い入れの増額について『国民の借金を日銀が減らすことだ。誰も困らず公平である』とした」ロイター 2015年1月13日 15:31
http://jp.reuters.com/article/idJPKBN0KM0FA20150113?sp=true

「日銀は国債をコストをかけずにただで買っている。10兆円分の国債を購入して、仮に2割損してももうけは8兆円ある。日銀の利益は国庫に渡ってきた。国債の価格が下がっても、財務省が埋めればそれでいいだけだ」朝日新聞電子版2015年1月21日11時34分
http://www.asahi.com/articles/ASGDS5TCMGDSULFA034.html

リフレ派とかマネタリストって一体…(以下自粛)

日銀の総裁と副総裁が現在の顔触れとなったのが2013年3月。異次元緩和は翌月に導入された。2年程度で2%のインフレを起こすという当時からの約束を果たすことは、ほぼ不可能だ。

数カ月でデフレ脱却を実現できると豪語した米エール大学名誉教授の浜田宏一氏や、「当座預金残高が10%増えると、予想インフレ率は0.44ポイント上がる」との試算を就任前に公表していた岩田規久男副総裁には、見通し通りにならなかった理由を説明し、自身が拠って立つ理論を抜本的に見直す必要があるのではないか。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MEJ7MB6JTSFI01.html
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL040PK_U3A300C1000000/

2人とも白川方明前総裁や当時の日銀を強い言葉で批判していたのだから、ぜひともきちんとやってもらいたい。

*2月7日追記:当座預金は、日銀の政策目標であるマネタリーベースの主要項目で、2013年は108.8%、翌14年は89.9%増えた。予想インフレ率は計測が難しいようだが、主要指標の一つとして岩田氏が講演等で言及してきたブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、試算とはほど遠い動きになっている。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/base1501.pdf
http://www.bb.jbts.co.jp/marketdata/marketdata05.html

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