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2014年7月20日日曜日

元素変換

いささか旧聞ではあるが、4月に日経新聞電子版から、三菱重工が元素変換の基盤技術の開発に成功したとの記事が配信された。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ040JJ_X00C14A4000000/
以下は三菱重工による論文。
https://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/421/421050.pdf

この技術は、核反応のように大きなエネルギーかけずに元素を変換するものだそうだ。メカニズムの詳細は不明ながら「新しい元素の収量がナノグラムからマイクログラムへ3桁増えた」という。放射性物質に応用できれば、非放射性物質に変換できるようになるかもしれない。

元素変換は錬金術のようなもので、永久機関と同様、科学的にありえないものとされてきたが、こういう不思議な現象が科学的探究を深める原動力にもなるので、科学者の皆さまにはぜひ頑張っていただきたい。長年否定されてきた「獲得形質(後天的に得た能力や性質)の遺伝」だって、最近になって遺伝しうるという有力な説が出てきており、目が離せない。
http://www.nature.com/neuro/journal/v17/n1/full/nn.3594.html
http://www.cell.com/cell/abstract/S0092-8674(11)01341-9

EM菌で放射線物質除去とか癌を治癒、みたいな非科学的なものは適宜排除すればそれでいいんで。最後の錬金術師たるニュートンが放ったようなブレイクスルーが、現代からも出てくるといいですね。

また、原発関連工学屋の方々には、文春新書の「原発安全革命」で提唱されているような安全度の高いトリウム溶融塩炉原発の開発を急いでもらいたい。

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