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2014年8月13日水曜日

読書ノート:危険動物との戦い方マニュアル 今泉忠明監修・著 実業之日本社

トラ、ワニ、サメといった危険動物に遭遇した場合、どのように対処すべきかをユーモラスに解説。

ネットで紹介されているのを見て新刊で購入。書店店員に聞くと、どこかの書評で取り上げられ話題になっているそうだ。

大ざっぱに言えば簡易的な動物図鑑なのだが、「戦い方」という観点から見ると新鮮に感じられる。全編振り仮名がふってあり、動物を紹介する絵もポケモンなどカードゲームのカードのような様式になっており、子供向けにもちょうどよい。見せ方の勝利と言えるだろうか。

私が一番好きな対処方はアフリカゾウに対するものだ。走って逃げてもゾウは時速45キロで追いかけてくるし、木に登っても鼻先は6メートルの高さまで届く。ならばどうすればよいか?

黒と白の縞模様の布をかぶってシマウマに擬態すればよいそうだ。ゾウの目からははっきりとは見えないのでニオイさえゾウに届かなければだませるそうだ。当然縞模様の布なんか持ち歩くわけもなく、ばかばかしくて面白い。そのようなツッコミを予想してか、実際考えうる対処法を真面目くさった様子で書き記しているのもまたよい。

「ゾウに会ったとき、すぐにシマウマになるのは難しい。実際には、ツチブタが地中にほった古い巣穴にでも飛びこんで、中からふたをするくらいしか生き残る方法はない」p.64

最近、百獣の王を目指しているという武井壮というタレントが、動物の倒し方を研究しているらしく、本まで出している。「危険動物との戦い方マニュアル」はこの武井氏の発想をヒントにして企画されたのだろうか。
http://matome.naver.jp/odai/2136272829686590101
http://www.wani.co.jp/event.php?id=3674

お笑いタレントの柴田英嗣さんも似たような本を出していた。不思議と時期も12年後半で武井氏の本と近い。
http://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/5531001

柴田氏は動物に詳しく、動物のウンチクを面白おかしく紹介するパンダPというキャラクターを昔テレビ番組で演じており、これが大変面白かった。いつかまたどこかでやってもらえないもだろうか?
http://owaraitoribia.blog43.fc2.com/blog-entry-592.html
http://matome.naver.jp/odai/2132228238494535101

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