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2013年11月17日日曜日

トレンド日米表現辞典第4版の研究9

p.285 利回り yield
「国債などの債券の場合は表面利子に対する証券価格の割合をさす」とあるが、逆である。「価格に対する利子等の割合」が正しい。前の版の「利回り」の項目には説明がなかったが、誤った説明なら無い方がましだ。

p.287 国債先物 government bond futures
「表面利率6%の10年物国債」としか書いていないが、「を取引対象とする先物商品」などといった説明が続かないと意味が通らない。国債は発行のたびに表面金利などが変化し、これを基にそのつど先物を作ると価格に継続性がなくなるため、表面利率6%の10年債など架空の債券が取引対象として設定されている。

p.287 超長期国債 20-year/30-year government bond
前の版が「超長期国債」の訳語を「20-year government bond」としていたため(それもどうかと思うが)、改訂に当たり新規に発行開始となった30年債を継ぎ足したのだろう。しかし2000年から2008年にかけて発行された15年変動利付国債が抜けているし、現在では40年債も発行されている。海外では100年債が検討対象となり、過去には償還期限のない永久債が発行された例もある。

訳語を superlong government bond などとし「償還までの期間が10年を超える国債」と定義を与えれば、何年債が出ようと関係ない。

p.287 物価連動国債 indexed government bond
inflation-indexed government bond あるいは inflation-linked government bond が正しい。

p.287 電力債 electric power bond
前の版では正しく「electric power company bond」としていたものを、わざわざ間違った言い方に書き直している。

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